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虚血性心疾患 (きょけつせいしんしっかん)

心臓をとりまく血管(冠動脈)が動脈硬化になると、心臓にとどく血液の量が不足したり血管が詰まって血液の流れがストップし、心臓が酸欠・栄養不足状態になります。この状態を虚血性心疾患と呼びます。虚血性心疾患の代表的なものが狭心症や心筋梗塞です。現在、日本人の死因の第2位は心臓病で、その多くが狭心症や心筋梗塞を総称した病名が虚血性心疾患です。

●虚血性心疾患の症状

狭心症
心臓をとりまく冠状動脈が細くなり(狭窄)心筋が一時的に酸素不足に陥ることで心臓の動きが悪くなる状態です。胸が締め付けられるような痛みが生じます。
 
心筋梗塞
心臓をとりまく冠状動脈に血の固まり(血栓)ができたり、動脈硬化により血管がつまると血液の流れが完全に詰まってしまい(閉塞)、心臓の一部が死んだ状態(壊死)となります。狭心症よりも痛みが激しく、死に至る可能性も高い病気です。
 

●虚血性心疾患の原因

虚血性心疾患の原因で最も多いものは動脈硬化です。
動脈硬化とは、動脈の壁が固くなり、さらに血管の内側にコレステロールがたまることで、血管が狭くなり血液のながれが悪くなってしまった状態をさします。こうなると心臓だけでなく脳梗塞の原因ともなります。
危険因子
このようなことを引き起こすことの関係が明らかなものを危険因子と言い、心臓に関する病気では危険因子がかなり明らかになっています。次のような症状をお持ちの方は、虚血性心疾患となりやすいので日常生活に十分注意し、定期的な検査を行うことをおすすめします。
危険因子
 

●虚血性心疾患の治療

投薬療法
冠動脈を拡張し血液の流れを改善する薬や血栓ができるのを予防する薬を用います。 
 
運動療法
運動をすると冠状動脈に自然のバイパスが出来やすくなる可能性が報告されています。また足腰を強くすることによって心臓への負担が減少しますし、運動によって多くの危険因子を減らすことができます。 ただし医師の適正な指導の下に行わないとかえって危険を伴う場合があります。当院では生活習慣病をお持ちの患者様に対し院内のハートスタジオで、適正な運動療法指導を行っています。お気軽にご相談ください。
 
手 術
狭窄部位を小さな風船やステントを使って拡張する経皮的冠動脈形成術(PTCA)や、冠状動脈バイパス術(CABG)などが必要な場合があります、当院では症状にあわせ適切な病院を紹介いたします。
 
内科・循環器内科・心臓リハビリテーション 村上きんしろう循環器内科
佐世保市松浦町2-21九十九島ビル3F (松浦国際通りバス停徒歩1分) TEL.0956-56-7060